2013年05月24日

並べてみる自作龍井と茶師龍井。

2013年3月28日の杭州翁家山龍井43号でできた龍井茶です。

 ↓ @30年以上のキャリアを持つ職人さんが作った龍井茶です。(龍井12−1。

龍井翁家山20130328.jpg


A微塵のキャリアもない素人である私が龍井43号で作ったお茶です。(龍井11−1。 )↓ 

自作龍井20130328.jpg


どちらも同日の午後に摘み取られた茶葉で作られています。


茶機械.jpg@は全自動機械(左写真)で殺青し、丸底釜で手炒り輝鍋したものです。大きさをそろえたり、篩にかけたりなどすべての行程を踏んだものです。

この全自動機械を用いて殺青する場合、上に生葉を入れます。事前に量を設定しておくと自動で測定し、下の殺青機へ定量を落としてくれます。殺青時間も事前に設定できますが、職人さんはやはり自分の目で確かめながら殺青時間を調節しています。

この手の殺青機を使用している茶農家さんはかなり多いです。殺青・輝鍋共にこれを用いる農家さんもいますし、殺青はこの機械、輝鍋は従来の丸底釜を用い手炒りするという農家さんもいます。すべて手炒りで行うという農家さんは今はもうそれ程いないようです。農学部茶学科の先生が「実はすべて手炒りと機械を用いたもののを飲み比べでも大差ないんだよな……。」と漏らしていたことを思い出します。研究に基づき、機械は年々進化していることを裏付けるようなつぶやきです。伝統の技を守ることはもちろん大切ですが、それに固守することが価格高騰の一端を担っているのだとすれば、機械化により多くの人に安く美味しいお茶を届けるというのも大切なことなのかもしれません。

自作釜.jpgAは生葉を直接丸底釜で手炒りしただけのものです。要するに、殺青しただけのものです。その温度も非常に低いです。職人さんは私が火傷することを恐れ、釜の温度を100℃以下に設定しています。最後には呆れて、温度スイッチをOFFにして、好きなだけ炒らせてくださいます。




笊.jpg一目瞭然です。

左が自作です。完成形です。痛々しいです。
右が職人さん作です。殺青後輝鍋前ですので、茶葉の色もまだ少し青みが強く、光沢もあまりありません。

飲み比べてみました。

20130328龍井右自作.jpg左が職人さん作、右が自作です。右の方が茶葉の色と水色の青みが強いです。焦げているところを目立ちます。




比べる.jpg左は奇麗な青みを帯びた黄色、少し釜炒りの温度が高い伝統的な翁家山の龍井茶の色ですが、右は水色が薄いです。


自作のお茶は色や形が悪いのは言うまでもありません。香りについては、低温で釜炒りを一回しか行っていませんので、青臭みがあるのは当然ですが、爽やかな花っぽい香りを評価できなくもありません。ですが、独特の豆というか穀物のような良い香りは皆無です。味については、実は生葉の力に寄るところが大きいのでしょう。茶館などで頂く龍井茶よりは数倍美味しいと感じました。しかし、職人さんのものと飲み比べると、生茶の持つ力を十分に引き出せていないことは明らかです。


その「もの」の凄さというのは、自身で体験することで一層分かるということがどの分野にもつきものです。良い体験をさせて頂きました。ありがとうございました。


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posted by bunjindo at 11:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 茶人的豆知識 お茶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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